都写美へようやく古屋誠一展を見に行く。過渡に期待していたのか、やや不完全燃焼に。もちろん作品は良かったし、彼の写真は良し悪しでは無い部分があるのは百も承知。ただ以前にオペラシティで見たメモワール(企画展参加作家の一人であるから個展ではない)が良すぎたのだろう。その時は作品と共にクリスティーネと古屋氏の手記も同時に読んだ事が偏に大きい。やはり人間は文字の情報に素直だ。小さい空間ではあったが、あの場の、何かこう重く暗い空気が一枚一枚の写真、クリスティーネの表情とあいまって凄い空間だった事を覚えている。その経験があるから正直今回の古屋氏の展示はまぁこんなものかと。まぁそれでも一連のあれはすばらしいモノではあるが。